Love&Cocktail
「優人さん…?」
「今日、俺ん家寄っていきなよ。手当てしないとだし」
へっ?
優人さんのお家に…?
「で、でもこれくらい自分で出来るよ?」
「いいから。寄っていけって。な?」
優人さんは言い聞かせるように言った。
そんな優人さんに、あたしは素直に頷くしかなかった。
「ん、良い子♪」
優人さんはクシャッとあたしの頭を撫でた。
「ゆ、優人さん!とにかく中に入ろう?とびっきり美味しいカクテル作ってあげるから♪」
あたしは照れ隠しをするように優人さんの背中を押した。
優人さんはクスクスと笑いながら“はいはい”と言ってバーに入った。