Love&Cocktail

「優人さん…?」




「今日、俺ん家寄っていきなよ。手当てしないとだし」




へっ?
優人さんのお家に…?




「で、でもこれくらい自分で出来るよ?」




「いいから。寄っていけって。な?」




優人さんは言い聞かせるように言った。




そんな優人さんに、あたしは素直に頷くしかなかった。




「ん、良い子♪」




優人さんはクシャッとあたしの頭を撫でた。




「ゆ、優人さん!とにかく中に入ろう?とびっきり美味しいカクテル作ってあげるから♪」




あたしは照れ隠しをするように優人さんの背中を押した。




優人さんはクスクスと笑いながら“はいはい”と言ってバーに入った。




< 104 / 336 >

この作品をシェア

pagetop