Love&Cocktail
「面白いな。カクテルって色んな意味合いがあるんだな」
「うん。カクテルには1つ1つにちゃんと意味があるの。お酒を飲む前にそんなことも知ると、楽しく飲めるよ」
あたしはグラスにカシューナッツやピーナッツを盛りながら言う。
「そうだな。乃愛は本当にバーテンダーの仕事が大好きなんだな」
優人さんは長くて、綺麗な指でグラスをなぞった。
「うん…大好きだよ」
あたしがそう言うと優人さんはスッとあたしの手を引き、近付いてきて耳元に唇を寄せてきた。
「俺よりも好きなの?」
甘く囁かれて顔が赤くなる。
「し…知らない……////」
あたしは優人さんの手を取り払うと、背を向けた。
クスクスと笑う優人さん。
余裕だなぁ…。
あたしより6個も上なんだもん。
大人の余裕があって当然だよね…。