Love&Cocktail
優人さんは手際よく湿布を貼ると、あたしの隣に腰掛けてきた。
そしてあたしを見つめてくる。
優人さんの綺麗な瞳に見つめられるだけで、胸が苦しくなる…。
「乃愛…ごめんな。今日、もっと早く行ってやれなくて」
優人さんはギュッとあたしを強く抱き締めてきた。
逞しい腕に包まれ、あたしはすごく落ち着けた。
「ううん…。優人さんが助けてくれたから…これくらいの痣で済んだんだよ?ありがと……」
あたしは優人さんの背中に腕を回し、ギュッとしがみついた。
好き。
この人が大好き……。
「ありがとな、乃愛。乃愛は本当に優しい子だな」
優人さんはあたしの頭を撫でながら囁いた。