Love&Cocktail
チーン、と音を立ててエレベーターが優人さんの部屋がある階に着く。
優人さんはあたしの手を優しく握ったまま、歩き出す。
――…キス…したい…。
優人さんの唇を見て、ふとそう思った。
あたしってエッチなのかな。
でも…今優人さんに触れて欲しくて仕方がない。
もう3週間近くは優人さんに抱かれてない。
今のあたしはかなりの優人さん切れだよ…。
――ガチャ
優人さんが部屋の扉を開ける。
「どうぞ、入って」
優人さんはあたしの背中を押す。
「お邪魔します……」
あたしはゆっくり中に入る。
鼻を掠める優人さんの香り。
ドキドキする…。