Love&Cocktail
ジン・フィズ
「乃愛」
「……………」
「乃愛!」
あたしは杣沢さんに声を掛けられて、ハッとした。
「え、あ、はいっ!なんでしょーかっ」
あたしはパッと杣沢さんを見る。
「ったく…何ボーッとしてんだよ。これ、明日の日程だから持ってろよ」
杣沢さんは若干呆れた顔をして一枚の封筒を渡してきた。
「あ、ありがとうございますっ!」
あたしは慌ててそれを受け取る。
あーマズい、マズい。
またボーッとしちゃってた…。
昨日のことを鮮明に思い出してたら、回りの声が耳に入らなくなっちゃった。
久しぶりに優人さんとしたエッチはすごく良かった。
っていうか…なんか安心できた。
終わった後も腕枕してくれたりしたし。
“好きだよ”“愛してる”って何度も囁いてくれた。
そんな優人さんにあたしも安心して身を任せていた。