Love&Cocktail
「あ…の…長谷川、さん…?」
あたしは飛び出しそうな心臓を必死に抑えた。
「……あのさ…メアドとケー番教えてくれない?」
「!」
嘘っ…。
アドと…ケー番…!?
「え、えっと…」
「乃愛ちゃんと今度は2人きりで会いたいんだ。……ダメかな?」
長谷川さんは触れているあたしの手を握り締めた。
ダメなわけがない…。
あたしだって…あなたと2人きりになりたいから…。
「いいですよ。あたしなんかで良ければ…」
「ホント!?」
「はい……」
あたしがそう答えると、長谷川さんは嬉しそうに笑った。
ねぇ長谷川さん…
どうしてあたしを誘ったの?
これって…
自惚れていいんですか…?