Love&Cocktail
部屋に入るなり優人さんはあたしを大きなベッドの上に座らせた。
そして冷蔵庫から保冷剤を取り出し、救急箱も持ってくると、あたしの元へ戻ってきた。
「乃愛、ブラウス脱いで」
「へっ??」
あたしは間抜けな声を出してしまった。
ブ、ブラウス?
あ、そっか。
火傷してるから…早く冷やさなきゃだもんね。
「……っ…////」
あたしは顔を赤くして俯いてしまった。
優人さんにはもう素肌なんて何度も見られてるのに、やっぱり恥ずかしい。
しかもこんな状況だし…
恥ずかしいよ……。
「乃愛、早く冷やさないと痕が残っちゃうよ。」
優人さんは急かすようにあたしに言う。
は、早く脱がなきゃ…!
でも…でも……。
優人さんはそんなあたしを見て保冷剤をベッドサイドの棚に置いた。