Love&Cocktail
「乃愛、大丈夫だから。見せて?」
優人さんは優しくあたしの名前を呼ぶ。
「………うん…」
あたしは真っ赤になった顔で呟いた。
そして自分のブラウスのボタンに手を掛ける。
ボタンを開ける指が震える。
少しずつ露わになっていくあたしの体。
あたしはブラウスを二の腕辺りまで脱ぐと、優人さんを見た。
「ん、良い子。」
優人さんはクスッと笑うと、保冷剤を手にした。
そしてあたしをグイッと抱き寄せると、火傷した部分にそっと触れた。
「っ……」
優美な感覚に声にならない声が漏れる。
「冷やすよ」
優人さんはそのままあたしを抱き締めるようにすると、右肩に保冷剤を当てた。