Love&Cocktail
荷物を持ち、更衣室を出るとバッタリ優人さんと遭遇した。
「優人さん!」
「乃愛…偶然だな。終わったか?今から待ち合わせ場所行こうと思ってたんだ」
優人さんは柔らかく笑った。
「うん!今着替えて来たとこ。」
「そっか。じゃ、行くか」
優人さんはそう言うと、あたしの持っていたバッグをさりげなく持ってくれた。
あたしは“ありがと”って呟いた。
「――乃愛、乗って」
ロビーを出て玄関に出ると、優人さんの車が止めてあった。
あたしは優人さんに促され、車に乗り込む。
優人さんも反対側から乗り込んだ。