Love&Cocktail
えっ?
後ろから低い男の人の声がした。
あたしは咄嗟に振り向く。
そこには…背の高い見るからに超絶カッコいい男の人と、スラッとスタイルの良い綺麗な女の人がいた。
う…わ…。
2人して美男美女でお似合いだなぁ…。
あたしはこんな状況なのに、そんなことを考えていた。
「あ?なんだテメー…」
「お前らに名乗る必要はない。その子を渡してもらおうか」
背の高い男の人はチャラ男達を退け、あたしを引き寄せた。
た、助かった…。
あたしはホッとした。
「美姫、この子を頼む」
「えぇ、分かったわ」
“美姫”と呼ばれた女性はスッと優しくあたしの肩に手を置いた。
「もう大丈夫よ」
美姫さんは上品に微笑む。
あたしはコクリと頷いた。