Love&Cocktail
――パシッ!
へっ!?
こ、拳を片手で受け止めた!?
優輝さんはフッと不適に笑うと、チャラ男を背負い投げした。
金髪のチャラ男は痛そうに顔を歪める。
「うっ…うわぁっ!なんだこの男……!!」
「なんだ?お前も投げられてぇのか?」
優輝さんがジリジリと茶髪の男に近付くと男は金髪の男を立たせ、足早に去っていった。
「優輝、大丈夫?」
「あぁ。これくらいチョロいもんだな」
チョロい!?
あたしは目を丸くした。
「あ、あの……」
「ん?あぁ、大丈夫?アンタ」
優輝さんは気を取り直したようにあたしの方を向いた。
「は、はい!大丈夫です…」
「そうか。なら良かった」
優輝さんは優しく笑う。
「ねぇ…あなた、お名前は?すごく可愛いわね♪」
美姫さんはニコニコしながらあたしに言葉を向ける。
か、可愛いなんて…////
てゆーか…美姫さんみたいな超絶美人さんに言われても、あんまり実感湧かないなぁ(笑)。