Love&Cocktail
「じゃあ…お願いします……」
あたしはハニカミながら言った。
長谷川さんは満足したように微笑む。
ホントは…送るなんて言われて、すごく嬉しいんだ。
だって憧れの人があたしの連絡先を知りたがってきたり、送るなんて言ってくれたり…。
あたしは照れを隠すようにフルーツを切り始めた。
「乃愛ちゃんの手って綺麗だね」
「えっ?」
長谷川さんはあたしの手を見つめながら呟いた。
「俺、手が綺麗な女の子って好きだよ」
ドキンッ…。
あたしは恥ずかしすぎて少し俯いた。
「長谷川さん…酔ってます?」
あたしは気をまぎらわそうと話を振った。
「酔ってないよ。ホントのこと言っただけ」