Love&Cocktail
「でも課長〜!今日だけでいいんです!付き合って下さいよぉ〜」
制服をだらしなく着崩した女が俺の腕に絡み付く。
はぁ。
優しく言ってやってるのに、まだ懲りないか。
だったら…本気で行くしかないな。
「――触らないでくれる?」
「えっ」
俺は冷たくスッとその手を突き放した。
3人はかなり驚いているみたいだ。
「かちょ…」
「悪いんだけどさ…俺、彼女以外の女と仲良くする気はないんだ。君達が俺に対してどんな感情を抱いているかは知らないけど」
「……っ…」
「それに…君達、最近気持ちが緩みすぎだ。平気で書類ミスはするし、仕事中はお喋りだし。ここをなんだと思ってるんだ?」
3人は下を向いて黙った。
はぁ…。
これだから嫌なんだよ、こういうケバい女は。
俺は心から3人に失望した。