Love&Cocktail
「鋭いも何も…これだけ腐れ縁だったら分かりたくなくても分かるよ」
俺はそう言って、半分にしたコロッケを口に運んだ。
「ははっ、確かにな。で?優は?出来たのか〜?」
「何が?」
「何がじゃねーよっ!女だよ、女!」
京はスプーンを俺にビシッと向けた。
行儀が悪いな…。
「……あぁ。まぁ…」
俺は味噌汁をかき回しながら答える。
するといきなり京がズイッと近付いてきた。
「はっ?マジか!?やっとお前にも本命出来たか!?」
「は?なんだよ、いきなり…」
「だってお前さ、いつも女と付き合うったって本命じゃなかっただろ?」
「…………」
確かに…その通りだ。
乃愛は…俺が初めて俺が、本気で惚れた女だ。