Love&Cocktail
ご飯を食べ終わり、薬を飲んであたしは再びベッドに横になった。
「ねぇ…優人さん…。明日、お仕事は?」
あたしは気になって聞いてみる。
「ん?明日は休み。最近ずっと詰めて仕事してたからさ」
優人さんは優しく目を細めながら、あたしの髪を撫でる。
「そっか…。明日、お仕事だったら…大変だから……」
「ふっ、そんなこと気にしてたの?ホント可愛い…」
優人さんはあたしに顔を近付けてキスしようとしてきた。
あたしは咄嗟に優人さんの唇を両手で覆う。
「ダ、ダメ…。風邪、移っちゃう……」
「いいよ、乃愛の風邪なら」
「……っ…」
あたしが口を紡ぐと、優人さんはあたしの手を掴み、退けた。
「あ……」
あっという間に塞がれてしまう唇。
柔らかい唇の感触に、頭の中がフワフワしてくる。
「……っ…ん…」
いつも以上に優しく絡められる甘い舌に、あたしは自然と声を漏らす。
ようやく唇が離れた時には、あたしの意識は朦朧としていて
「おやすみ、乃愛」
優人さんの子守唄のような優しい声に酔わされるように眠りについた――…