Love&Cocktail
キス・オブ・ファイア
――翌朝。
「ん〜…」
あたしは目を擦りながら目を覚ました。
あ…そっか。
あたし昨日風邪引いて…優人さんのマンションに泊まったんだっけ…。
「あ、乃愛起きた?」
寝室の扉が開いて、あたしはそちらを見た。
「優人さん……」
「どう?具合は」
優人さんはあたしのおでこに手を当てた。
「ん。熱はもうないみたいだな。体はダルくないか?」
優しく見つめられて、あたしは少し顔を熱くする。
「ん…もう大丈夫だよ……」
あたしはニコッと笑った。
“優人さんのおかけだよ。”
そう伝えるように。
「そっかそっか…なら……もうしても平気?」
へっ?
あたしはキョトンとした。
気付けば優人さんがあたしの上に覆い被さってきていた。