Love＆Cocktail
あたしはポロポロと涙を流し、優人さんの背中にしがみついた。
｢……ﾝｯ…｣
ゆっくりあたしの中で動く優人さんを感じて、涙が止まらない。
嬉しい。
この人に抱かれているっていうことが…。
｢乃愛…大丈夫か？｣
優人さんはあたしの涙を拭いながら心配そうに目を細める。
あたしは返事の代わりに優人さんの首に腕を回し、自分からキスをした。
“愛してる”
心からそう伝えたかった。
｢可愛いことしてくれるね…乃愛は｣
優人さんはクスッと笑うと、キスを返してきた。
重なり合う唇。
汗ばんだ肌。
全てが極上に甘くて、幸せなもの。
薄れていく意識の中…
あたしはこんな素敵な人に愛されて幸せだなって
心から感じた。
