Love&Cocktail

――…




わずかに空いたカーテンの隙間から除く日の光。




あたしは温かい腕に包まれながら目を覚ました。




隣にはあたしを包み込むように抱き締めて眠る優人さん。




お互い裸のままだから、ダイレクトに肌の感触が伝わってくる。




人肌って…こんなに気持ち良いモノだったんだね。




元カレとエッチした時は…全然そんなふうに思えなかった。




自分中心な行為ばかりで、あたしのことなんて考えてないような。



けど…優人さんは違う。




いつもエッチの時は、あたしを優しく包み込むように抱いてくれる。




まるで壊れ物を扱うかのように。



大事にされてるんだな〜って、凄く実感できるんだ…。




「……優人さん…」




あたしはスースーと寝息を立てて眠っている優人さんに抱き着いた。




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