Love&Cocktail
ホワイト・ルシアン
「ん〜…どうしよう…。これも可愛いし、あれも可愛い……」
人でざわつくデパート内のショップ。
あたしは今、1人で服を買いに来てる。
今日は珍しくお仕事がお休みで…。
いや、正確に言うと杣沢さんの用事でバーを開けられなくて。
優人さんはもちろんお仕事。
他の友達に聞いてみても、みんなお仕事だった。
「お姉さん、何かお探しですか〜?」
服を見ていると、1人の女性店員が声を掛けてきた。
「あ、はい…。」
あたしは髪を耳に掛けながら言った。
「わ、わぁ〜!すっごく可愛らしい方ですね!!お人形さんみたい!!」
女性店員さんは感激!と言わんばかりに、あたしに近寄ってきた。
「か、可愛いだなんて……////」
あたしは苦笑いを溢した。
凄くストイックな人だなぁ…。