Love&Cocktail
「きゃっ♪照れた顔も可愛いー♪お姉さん!これなんか似合うと思いますよー?」
店員さんは一着手に取ると、あたしの体に当ててきた。
「わー…可愛い…。」
すすめられた服は…肩が思いっきり出た白のワンピース。
しかもスカート丈は膝より遥かに上。
「可愛いけど…あたしには派手すぎないかなぁ……」
あたしがボソッと呟くと、店員さんがガシッ!とあたしの肩を掴んできた。
「!?」
あたしはびっくりして思わず顔を上げる。
「もったいないですよ!お姉さん凄く脚綺麗なのに!!手足だって細いんだから見せなきゃ損ですよ!」
う゛…。
あたしは何も言えなくなってしまった。
こんなにあたしを誉めてくれるなんて…この人、どれだけ人が良いんだろう。
「あっ!もしかして…彼氏います?」
店員さんはあたしの左手の薬指を見て微笑んだ。