Love&Cocktail
「クス。ヤバイ、すげぇ可愛い……」
優人さんは悪戯っぽい笑みを溢しながら、更に顔を近付ける。
「んっ…」
当たり前のように塞がれる唇。
後頭部に優人さんの手が回り、キスが激しくなる。
濃厚なキスに息が出来ない。
涙が出そうになる…。
「も…優……」
「はぁ…、乃愛……」
優人さんはグッタリしたように、あたしの肩に顔を埋めた。
「……ごめん。やっぱ俺の部屋行っていい?」
「!」
あたしは優人さんの目を見る。
「ご飯なら俺が作るから」
優人さんは真っ直ぐな綺麗なセピア色の瞳であたしを見つめる。
そんな優人さんにあたしはもう、頷くしかなかった。