Love&Cocktail
「……………」
「ねぇ、聞いてる?別れてって言ってるのよ」
何言ってるの?
この人……。
「はっきり言ってホント迷惑なのよね、アンタ。途中から割り込んで来ちゃって」
「……は?」
「あたしがどれだけ長谷川課長を愛してるか分かる?アンタよりもずっとずっと前から見てたのよ」
「……………」
「長谷川課長に憧れてる子がどれだけいるか分かる?アンタみたいに顔が良いからって調子に乗ってるヤツは……」
「申し訳ありません、お客様。お引き取り願えますか?」
後ろから低い声が飛んできた。
「――…宇野くん…」
そこにいたのは宇野くんだった。
宇野くんは最近入ったばかりの新人バーテンダー。
あたしより2つ年下。