Love&Cocktail
「あっ、ううん!なんでもないっ!ていうか優人さんて、ホントお料理上手だね!」
「え?あぁ…サンキュ」
あたしは優人さんが作ってくれたオムライスを頬張りながら話す。
でも…見るからに優人さんのあたしを見る目が怪しいって感じ。
どうしよ…。
変に思われたかな…。
「――あたしが片付けるね!」
ご飯を食べ終え、あたしは食器を持ってキッチンに向かう。
「手伝うよ」
優人さんは優しく言うと、一緒にキッチンに来た。
――カチャカチャ…
黙々とお皿を洗う。
続く沈黙。
どうしよ…。
上田さんのことで頭がいっぱいで話せないよ……。
あたしはなんだか凄く気まずくなって俯いてしまった。