Love&Cocktail
「実はこの間……バーに優人さんの部下だっていう女の人が来たの」
「……俺の部下?…誰?」
優人さんはあからさまに顔を歪めた。
「……上田アユミさん。」
あたしが上田さんの名前を出した途端、優人さんはグッと拳を握った。
「……アイツ…何した?」
「えっ?」
「乃愛に何した?」
優人さんはあたしの両肩を掴んだ。
掴まれた肩が痛い…。
優人さん…あたしな何言われたのか、なんとなく分かってるのかな。
「……優人さんと別れろって…言われたんだ…」
「……………」
「でもっ…!あたしは別れたくない!いくら上田さんみたいに綺麗な人でも……優人さんは渡せな……っ」
その瞬間、あたしの体は優人さんの腕に包まれていた。
突然のことに戸惑うあたし。
けど優人さんは腕の力を緩めようとはしなかった。