Love&Cocktail
「俺、てっきり若い子って櫻〇くんみたいな男が好みなのかと思ってたからさ(笑)」
優人さんは笑いながらカーブを曲がる。
「若い子って…優人さんだって十分若いよ!?」
「クスクス。ありがとな、乃愛」
優人さんはムキになるあたしを落ち着かせるように穏やかに言った。
「それに……あたしが好みなのは櫻〇くんじゃない…。優人さんだよ!」
確かに櫻〇くんもカッコいいよ!?
そりゃカッコいいさ!
アイドルだもん!!
けど…櫻〇くんに対する“カッコいい”と優人さんに対する“カッコいい”は全く別物。
あたしには、優人さんだけ。
「やっぱ乃愛は最高だよ。そんな嬉しいこと言ってくれるなんて」
優人さんは嬉しそうにあたしの頬を撫でる。
「だって…優人さん、自分のカッコ良さに気付いてないんだもん!もっと自信持って良いんだよ?」