Love&Cocktail
優人さんは凄くいい男だもん。
櫻〇くんに負けないくらい(笑)!
「ありがとな、乃愛。そう言う乃愛だって…かなり可愛いよ」
「っ////!!」
いきなり恥ずかしいことを言われて固まるあたし。
「クスクス。乃愛だってかなり可愛いんだから、変な男に引っ掛かるなよ?」
優人さんは運転しながらあたしに声だけを向ける。
「……あ、あたしは…可愛くなんかないもん…。」
あたしは語尾を小さくしながら俯いた。
すると赤信号で車が止まった。
「可愛い子に限って自覚ないんだよね。乃愛こそ、もっと自信持って?」
優人さんはあたしの手を取ると、手の甲にキスをした。
な、なんか…優人さん王子様みたい……。
手の甲にキスなんて、なんだかお姫様になった気分だよ。
前にもされたことはあるけど…
やっぱり嬉しいな。
「――よし、着いたよ。降りようか」
気付けば、あたし達はお目当ての映画館に着いていた。