Love&Cocktail
あたしの願いも虚しく、優人さんの手はどんどん奥へ進む。
指が下着に辿り着き、あたしはギュッと目を瞑った。
すると…優人さんがピタリと動きを止め、耳に口を近付けてきた。
「続きは……俺の部屋でな。」
「っ////」
耳元で甘く囁かれて、赤面するあたし。
暗闇だからあんま分からない。
助かった…。
こんな赤い顔見られたら……優人さん、また付け上がるもん。
映画に集中できず、あたしがそっぽを向くと、優人さんはあたしの手を握り締めてきた。
すぐに優人さんを見ると、すごく優しい笑顔をしていた。
反則だよ…。
さっきまであんな意地悪したくせに。
あたしをドロドロに溶かしたくせに……。