Love&Cocktail
「美味い!乃愛すげぇよ♪」
優人さんは満面の笑みでそう言ってくれた。
「良かった〜!ありがとっ♪」
あたしは安心したように微笑んだ。
「乃愛はカクテル作るのも美味いのに、料理も美味いんだな!」
優人さんはあたしの作ったスープを飲んだ。
「うん…。あたしの家ね、お母さんがいないんだ。」
「え?そうなの?」
「うん」
優人さんは少しびっくりした顔を見せた。
「だから昔から家ではあたしがお母さん代わりでね!料理も、洗濯も、掃除もあたしがやってたから得意なのかもしれないね」
あたしはそう笑うと、チャーハンを一口食べた。
「……そっか…。ごめんな?なんか嫌なこと話させたみたいで」
優人さんは申し訳なさそうに言った。