Love&Cocktail
――食事を終え、片付けをし、リビングのソファに2人で寄り添いながらTV見る。
優人さんの腕があたしの肩に回り、ギュッと抱き寄せられる。
そんな些細なことで頬を赤く染めるあたしに、優人さんはクスクスと笑った。
あたしは照れ隠しをするように、優人さんの肩に顔を埋めた。
鼻を掠める優人さんの優しい香り。
すごく落ち着く…。
「あ、乃愛。これ……」
「ん?」
優人さんは肩に回した手をほどくと、何やら近くにあったチェストを探り始めた。
なんだろ……?
「――これ、プレゼント。乃愛に似合うと思って」
優人さんは白い小さな細長い箱を手渡してきた。
「え……優人さん、これって…」
「いいから。開けてみて?」
優しくそう言われて、あたしはピンクのリボンをほどき、箱を開けた。