Love&Cocktail
「……乃愛…俺がパリに行っても…寂しくない?」
「!」
あたしは確信を突かれて、固まる。
寂しいよ。
寂しいに決まってる。
優人さんに1年も会えないなんて……想像も出来ない。
知らないうちにあたしの瞳には涙が溢れ始めていた。
「……ヒック…寂しいよっ…寂しいに決まってるじゃな………」
あたしは言葉を言い終わらないうちに、優人さんに抱き締められていた。
「ごめん。ごめんな…乃愛……」
「……っ…ふ…」
あたしは堪えきれず、子供みたいにワァッと泣き出してしまった。
行って欲しくない。
けど、あたしにそんなことを言う資格はない。