Love&Cocktail
――…
「んっ…」
「乃愛……」
久しぶりの優人さんの部屋。
鼻を掠める優人さんの香りに、さっきから胸はドキドキいってる。
いつも体を重ねたベッド。
何一つ変わってなくて、安心する。
「……なぁ乃愛。俺さ、あっちで有名なデザイナーに声掛けられてさ。けっこう良い賞をもらったんだ」
「え……?凄いじゃない優人さん…!あたし嬉しいよ…!!」
あたしは満面の笑みを向けた。
「ありがとな。これでも頑張ってたんだよ。乃愛をもらうために」
優人さんはそう言うと、あたしの首筋に舌を這わせる。
「あっ……」
肌に直接伝わる舌の感触に、あたしは甘い吐息を溢す。
「愛してるよ、乃愛……」
優人さんは鎖骨にもキスを落とす。
あたしは思わずシーツを握りしめた。