Love&Cocktail
「ふっ、可愛いな。乃愛は」
優人さんはあたしの手を優しく撫でる。
――その時だった。
カタンッ!
優人さんに抱き着いた衝撃で、あたしの鞄から何かが落ちてきた。
「ん?なんか落ちたぞ?」
優人さんは目線を床に向ける。
「うん…なんだろ……っ!!」
見ると…それはあたしがさっき買ったばかりの妊娠検査薬だった……。
「え…?乃愛、これ……」
「……っ////!!」
あたしは咄嗟にその箱を掴み、鞄に入れた。
嘘…。
優人さんに見られた…。
まだハッキリしたワケじゃないし、がっかりさせたくなかったのに……