Love&Cocktail
「なぁ…単刀直入に聞くけどさ。上田と付き合ってるって本当?」
長谷川さんは平然とした表情で聞いてきた。
俺はいきなりの質問に持っていたシェーカーを落としそうになった。
「えっ…どうしてそのことを……」
俺、長谷川さんに話してないよな。
「はは。乃愛から聞いたんだよ」
「あ……乃愛さんが…」
そういや乃愛さんには話してたっけな。
アユミと付き合い始めたって。
「上田は俺の部下だからさ。まぁ…ちょっと色々あったんだけど。上田には、正に宇野くんみたいな男がピッタリだよ」
「俺みたいな男…ですか?」
「あぁ。しっかりしてて、誠実で。非の打ち所がない」
「あ…ありがとうございます……」
長谷川さん、誉めすぎですよ…。
俺なんか、あなたに比べれば大したことない男ですよ。