Love&Cocktail
「乃愛……」
麻美は今にも泣きそうな声で言う。
「ん?」
「あたしにも…いつか、いい男が現れてくれるかな」
麻美は瞳を潤ませる。
あたしはそんな麻美にニコッと微笑んだ。
「絶対大丈夫だよ。麻美は凄く良い子だもん。いい人が見つからないワケがない」
あたしはそう言うと、麻美におつまみのマンゴーを差し出した。
「ありがとね、乃愛。やっぱ落ち込んだ時はあんたに相談するのが一番だわ」
麻美は涙を拭うと、ニコッと笑って見せた。
「ふふ、ありがと。そんなふうに言ってもらえて嬉しいよ」
あたしはクスクス笑いながら話す。