Love&Cocktail
「斗真……」
「誰にも渡したくない…俺の所に戻って来て、乃愛…」
斗真は低い声でそう言うと、ふわっとあたしを抱き締めた。
――…!!
やだっ…!
「やめて斗真っ…!離し…」
「乃愛……」
あたしは必死に抵抗するけど、男の人の力に敵うわけがなく。
斗真はあたしを抱き締めたまま、首筋に顔を寄せてくる。
嘘っ…
もし、痕なんて付けられたら…。
「やっ……!」
「相変わらず綺麗だな…乃愛の肌」
斗真はフッと不適な笑みを浮かべると、あたしの首筋に唇を這わせる。
や……
助けて…
優人さん…
優人さん……!!