Love&Cocktail
優人さんとの電話を切ると、あたしはお風呂に入ろうと脱衣所に向かった。
服を脱ぎ、鏡を見ると自分の体に釘付けになる。
「あ……」
あたしは思わず声を出した。
目に入ったのは…斗真に付けられたキスマーク。
“そんなのあったら…もうセックスできないな?”
頭をよぎる斗真の言葉。
もし…このキスマークを優人さんに見られたら…
優人さんはどう思うだろう。
もしあたしだったら嫌。
優人さんにあたし以外の女の人が付けたキスマークなんてあったら…。
「明後日までに消えてくれないよね…」
あたしはキスマークをなぞりながら呟いた。
優人さんと別れたくない。
別れたくないよ…。
だって今のあたしはもう…優人さんがいなかったら生きていけない。
優人さんしか、いらない。