Love&Cocktail
あたしは優人さんにエスコートされながらエレベーターに乗った。
「ね、ねぇ優人さん!ここって…」
「あぁ、気に入ってくれた?乃愛の為に予約しといたんだ」
あ、あたしの為に…?
「でも優人さん…ここ、かなり高いよ…?なんか悪いよ……んっ!?」
優人さんはあたしの言葉を遮るように唇を重ねてきた。
「んっ…優人さ……」
「乃愛はホント欲がないよな。もう少し欲張りになってもいいんだよ」
優人さんは困ったような笑みを浮かべながらあたしを見つめる。
「だ、だって…いつも優人さんに奢ってもらってばかりだし…いつもいつも申し訳ないなって……」
いくら優人さんが年上だからって悪いよ…。