Love&Cocktail
「ん〜…じゃあ…今度俺が乃愛のバー行った時に美味しいカクテル飲ませてくれよ。それでチャラな?」
優人さんはあたしを言い聞かせるように言った。
カ、カクテル…?
「ほ、ほんとにそれだけでいいの…?」
あたしは思わず聞き返してしまった。
「うん。乃愛の作るカクテルは最高だからな」
優人さんはそう言うと、あたしのおでこにキスをした。
「……ん…分かった…」
あたしは素直に頷いた。
あたしのカクテルを最高だと言ってくれた優人さん。
ホントに嬉しい。
バーテンダーにとって自分の腕を誰かに認めてもらえるのはすごく嬉しいことだから…。
しかも、一番大事な人に。