Love&Cocktail
「……っ…」
「……落ち着いたか?」
優人さんはあたしを抱き締めたまま問い掛けてくる。
あたしはゆっくり頷く。
すると優人さんはあたしの肩を掴むと、首筋に唇を寄せてきた。
「優人さ……あっ」
あたしはドキッとして優人さんの名前を呼ぼうとした。
けど…その声は首筋に走った甘い痛みによって掻き消された。
チクッと走る甘い痛み。
優人さんはあたしの首元から顔を上げると、優しく微笑む。
「これでもう、この痕は俺が付けたやつだから」
「えっ…?」
「もうこれは乃愛は俺のモノだって印だから」
「優人さっ……」
「愛してる、乃愛」
優人さんはそのままあたしを強く抱き寄せ、キスをした。