From 里沙
まだ肌寒い潮風から
拓海は服で覆ってくれたよね

背中に拓海の
体温を感じながら
沈む夕日を眺めて

海に反射して
凄く綺麗だったの
覚えてるよ

夕日が沈んでからは
また下らない話をしたよね

そしたらいきなり拓海
ぎゅーってしてきてさ

里沙好き

って言ったよね

うち心臓が爆発
しそうだったんだよ

うちも好きだけど
緊張とか何言っていいか
わかんなかったから
なんだか泣けてきて
拓海オタオタしながら
涙拭ってくれたよね

その時うちと拓海
めちゃ顔近くてさ
うちキスしちゃったね

拓海思考停止しちゃってさ
間抜け面見てたら
涙なんか吹っ飛んだし

5月15日
この日がうちの
特別になった

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