大嫌いで、大好きな君
バス停は駅に着いて、ノゾミとカイトは降りていった。
次の駅でアユムを起こすと、ミユは一緒に降りていった。
そしてバス停はあたしとレイタ2人になった。
「今日、疲れたね」
「うん、でも楽しかったよ」
窓の外に目を移しながらレイタはさらっっと答えた。
レイタ、疲れたのかな?
「そっか、よかった」
「ゆう大丈夫?」
「なにが?」
「眠くない?俺眠いと体力限界くるんだよね」
そう軽く笑いながらレイタは答えた。
笑った姿、幼くて本当に可愛かった。
あれ?
なんでこんなこおと思ってるの?
あたしは自分に不思議になった。
「そうなんだ、あたしは最近あんまり眠くないよ」
「そっか。小学校のころは全然早起き平気だったんだけどな」
そんなことを言った。
「あのころはね、いろいろあったよね」
「ああ、あったな」
2人で昔のことを話せるって、なんかいいな。
そう思っていると、バスはバス停についた。
あたしはここのバス停で降りるがレイタは次のバス停らしい。
あんまり変わらないけどね。