大嫌いで、大好きな君




バス停は駅に着いて、ノゾミとカイトは降りていった。
次の駅でアユムを起こすと、ミユは一緒に降りていった。
そしてバス停はあたしとレイタ2人になった。



「今日、疲れたね」


「うん、でも楽しかったよ」



窓の外に目を移しながらレイタはさらっっと答えた。
レイタ、疲れたのかな?



「そっか、よかった」


「ゆう大丈夫?」


「なにが?」


「眠くない?俺眠いと体力限界くるんだよね」



そう軽く笑いながらレイタは答えた。
笑った姿、幼くて本当に可愛かった。
あれ?
なんでこんなこおと思ってるの?
あたしは自分に不思議になった。



「そうなんだ、あたしは最近あんまり眠くないよ」



「そっか。小学校のころは全然早起き平気だったんだけどな」


そんなことを言った。



「あのころはね、いろいろあったよね」


「ああ、あったな」



2人で昔のことを話せるって、なんかいいな。
そう思っていると、バスはバス停についた。
あたしはここのバス停で降りるがレイタは次のバス停らしい。
あんまり変わらないけどね。
< 13 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop