大嫌いで、大好きな君




家に着くと、すぐのシャワーを浴びた。
そういえば、思い出した。
昔、あたしもレイタのこと好きだった。
優しいレイタ。
かっこいいレイタ。
おもしろいレイタ。
全部魅力的で、
とてもかっこよく見えた。
だから、好きになった。
でも、わかってた。

あのころのあたしはダサくて
太ってて、髪の毛も癖毛で
本当に、昔の記憶を全部なくしたいくらいだった。
だから、諦めていた。
好きな人ができても、告白する気持ちなんてさらさらなかった。



今は中学のころ、スポーツをやっていたおかげで
身長も高いし、くびれもあるし、
毎日の手入れで髪の毛も、ストレートで
本当に、変わった。ってみんなに言われた。



あのころの、自信がまったくなかった自分と違う。
でも、自信があるわけでもない。



て、あたし、レイタのこと好きじゃないし。
レイタははっきり言ってあたしのタイプじゃ…ない。
だから、好きになるなんてない!
そう、好きじゃない。
絶対、スキなんかじゃない…。




あたしはそう思いながら布団にはいり
眠りに着いた。
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