大嫌いで、大好きな君
「絶対違うって!」
あたしが言うと、ミユは少し考えて、「そう?」といった。
あたしはそんなミユを笑い飛ばした。
そんなことないと思うし。
次の時間、
さっきミユから言われた言葉を考えていた。
そしてレイタと話すことを忘れて、授業も耳に入らなかった。
あー…、もし、あたしがレイタを好きになるとする。
で、告白しても振られるのがおち…。
あたしが昔レイタを好きだったとしても昔の話。
そんな長期間片思いしてるわけないし!
そんな考えが頭の中をグルグルしていた。
すると、誰かが肩をたたいてきた。
「ゆーう、どうしたの?」
「あぁ、アユム」
「なんか考え事してたみたいだけど」
「え、別にしてないよー」
あたしは笑ってごまかした。
するとアユムは笑って
「そっか。暇だからしゃべろ?」
そういってきた。
アユムからそんなこと言うの珍しかった。
だからあたしも暇だったしアユムと話し始めた。
その時間はレイタと喋ることはなかった。