大嫌いで、大好きな君



パンをかじりながらテレビを見ていると、お母さんが包んだお弁当を持ってきながら、



「今日、始業式でしょ?」



「そうだよ」



あたしはパンを飲み込んだあとそう答えた。




「遅刻しないようにいきなよ」



お母さんはそういいながらお父さんの分の食パンを焼き始めた。
そしてあたしは朝ごはんを食べ終え洗面所に向かい顔を洗った。
そして髪の毛を整え、鞄を持った




「いってきます」




そうリビングの方へ声をかけた。
リビングから「いってらっしゃい」とお母さん達の声が聞こえた。
あたしはそれを確認すると家を飛び出した。






外に出てみると、すっきり晴れていた。
あたしは自転車に股がり家を出た。
地元の高校だから歩きでもいいけど
チャリのほうがらくだから。



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