大嫌いで、大好きな君




あたしはそういってミユにお礼を言った。
そしたら、ミユはまた笑顔になった。
そして2人で寄り道しながら帰った。






家についてからあたしはずっと考えていた。
あたしはレイタとどうなりたいんだろう?
レイタと喋りたいの?
喋らなくてもいいの?
いいや、喋りたい。
それは、どうして…?
どうしてだろう…。


――――――あぁそうだ
いつもここで止まっていたんだ。
どうして喋りたいか答えがみつからないのは
自分がその答えを導いているのに、
自分でその答えを否定していたから答えにたどり着かなかったんだ。
そうだ…、
あたしもうごまかせない。
きっとそうだ。
レイタがすきなんだ…――――。




だから喋りたいし、
そばにいたいんだ。
特別に思うんだ。



きっと、ミユに言われなきゃ気づいてなかったね。
ミユ、ありがと。
あたしわかったよ。
ほしかった答え。
あたし、レイタが好き。


大人びていて
なれなれしくて
頭のいい

あたしの嫌いなタイプ。
そんなレイタを
好きになったんだ…。


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