大嫌いで、大好きな君




それから、レイタはまたバス停を一緒に降りようとした。
けど、レイタは今日疲れていると思ったので断った。
そしたらレイタはしぶしぶ了承してバスに乗った。
そしてバスの中のレイタに向かって手を振った。
きっと、今レイタと一緒にいると言っちゃいそうになるから。
レイタが好きって…。
まだ、言っちゃだめ。
断られたくない。
友達じゃいられなくなるのが怖い。
はじめてそう思った。
悔しいけど、初めて思った。




あたし、レイタを好きになって変わったかも。
自分で言うのも何だけど、本当にそう思う。
空を見ると、夕日が山に沈みそうだった。
相変わらず綺麗だった。
思い出すのはレイタのことだけどね。




さっきまでいたレイタのことを思い出した。
こんなに寂しいんだ。
1人の人を本気で思うって、こうゆうことなんだ。
あたしは夕日を背にあびながら家への道をゆっくり進んだ。
< 26 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop