大嫌いで、大好きな君
「いきなりだね~」
あたしはミユに向かってそう呟いた。
ミユは少し笑いながら
「残念だねー…」
「本当だよ」
あたしたちは小声でそう喋った。
あたしはすこし憂鬱に席替の表をみた。
むかしからあんまり席替すきじゃないんだよね。
とくにいい席の次は絶対悪い席になってるから。
そう思いながら席替えの表を見ると…。
あれ…?
あたしの席はミユの斜め前だった。
しかも…。
あたしの前の席を見ると。
「レイタ…?」
嘘!!!
レイタ!!
あたしはミユと目を合わせた。
あたし…、レイタの後ろの席!
あたしはミユと目を合わせた。
嘘!
こんなことってあるの!
あたしとレイタは違う班だけど
席が近い。
嘘、ほんとに恋愛小説みたいな感じ。
そして全員が席替の表を見終わって机を移動し始めた。