大嫌いで、大好きな君
summer time
「暑っつー!」
衣替えの期間になり、みんなワイシャツ姿になって教室中は白い色でいっぱいだった。
もちろん、あたしたちも
今はミユと窓際でたまっていた。
春の心地よい日差しはどこにいったのか…。
今は蒸し暑い日差しが差し込んでいた。
高校はまだクーラーはつかなくて、どの教室も暑かった。
「最悪…、しぬー…」
「きゃー!紫外線っ!」
ミユは慌てて日差しがあたらないところに逃げた。
そんなかんじで、やる気が起きない夏の季節。
そんな時期に、あるイベントが迫っていた。
「そろそろ、梅雨明けのお祭りあるね」
あたしの地域には梅雨明けのお祭りがあるのだ。
それは夏にあるお祭りとは別で、
梅雨明けと、夏の始まりを祝うお祭りなのだ。
地域の子供から大人まで、いろんな人が行く。
とくに多いのが、小中高生。
みんな楽しみなんだよね。
あたしは毎年いってる。
今年は、もちろんのことミユとね。
「あー、そろそろだね。今年何何着ていく?」
「うーん…浴衣!」
「おー、いいね!」
あたしは思わず指をパチンと鳴らした。
そしてミユと浴衣を来て祭りに行くことにした。