大嫌いで、大好きな君

conceited





「っぅ…」





目を開けると朝になっていた。
差し込む太陽。
まぶしい…。
時計は6時を指していた。


頭が…ガンガンする…。
目に入った鏡に写る自分の姿。
泣きすぎて目が腫れている。
頬を触ると、少しぬれている。
あぁ…こんなに泣いていたんだ。
馬鹿みたい…。


あたし、こんなに泣き虫だったっけ?
こんなに弱かったっけ?


違う…
あなたを好きになって弱くなった。
どうして…?
こんなにも弱くなってしまっているの…?




―――――ツー……ポロ…

―――――…ポロ




また涙が流れた。
あたし泣き虫。
レイタがそばにいれば
もっと、もっと、もっと…
今より強くいられるのに…
前より強くいられるのに…
怖いものなんかないのに…


あなたに近づきたい。
もっと関わりたい
あきれるほどそばにいたい…
話しかけたい
一緒に遊びたい
手もつなぎたい…
メールもしたい
電話もしたい


でも…



―――――キラワレルノガコワイ…




いつもそれがひっかかる。
あなたに嫌われたら
あたしはもうダメだよ…
嫌われたくない。
嫌われないのには、関わらないのが一番…。
でも…
やっぱり、それじゃ満足できないよ…。
もう、限界…
レイタ、あたしのそばにいて…?
ねぇ…レイタ…。
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