大嫌いで、大好きな君
次の日、目を覚ました。
そしてミユとの待ち合わせ場所に向かった。
「ミユーっ!」
「ゆうっ!」
心配そうに駆け寄ってくるミユ。
でもあたしは、普通より元気だった。
「おはよ、大丈夫なの?」
「うん、ちょっと疲れたみたい。でも平気!」
「ゆう…?無理してない…?」
「してないよ?平気」
そう言った。
嘘じゃないよ。
本当に平気だった。
いっぱいいっぱい泣いたから、
あなたへの気持ちも少し楽になったかな?
そう思った。
だって、席にいても嫉妬みたいな感情あんまりしなくなった。
でも、やっぱり少し嫌だった。
ミユは心配してくれたけど本当に大丈夫なんだ。
あたしはがんばる。
レイタがそばにいなくても
強く、強く生きて
他の誰かを、心から好きといえるようになる。
それまで、レイタをまだ好きだけど
それでもいいよね?
迷惑かけないから…ごめんね?